仏教における「ふんべつ」とは

分別(ふんべつ、梵:vikalpa)とは、仏教において、心、心所が対象に対してはたらきかけ、それを思い計ること。サンスクリット語のvisesa(特殊)、
pariccheda(判別)、nidesana(開示)、vidhaga(分析)なども分別と約される。

分別には、
・自性分別(じしょうふんべつ)
知覚作用に相当する。自性とは物それ自体の独自の本性のこと。

・計度分別(けたくふんべつ)
対象について分別心をもって区別をたて推量する心のはたらき。計度とは推理忖度する心のはたらきのこと。

・随念分別(ずいねんふんべつ)
過去のことを心に明記する記憶作用があり、随念とは過去を追想し思い出す心のはたらきのこと。

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