阿羅漢:・Alhat:अर्हत्

仏教用語の阿羅漢(あらかん)とは、サンスクリット語:・Alhat:अर्हत् (アルハット)、パーリ語:arahant(アラハント)に由来し、仏教において最高の悟りを得た、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと。 この境地に達すると迷いの輪廻から脱して涅槃に至ることができるという。略称して羅漢(らかん)ともいう。 漢訳には応供(おうぐ)という意訳もある。梵:arhat,arahantaの漢訳である応供は釈迦牟尼仏の別称である十号の一つでもある。

語源と漢訳

梵:arhatは、インドの宗教一般において、尊敬されるべき修行者を指した。通俗語源解釈として、煩悩の賊(ari)を殺す(han)から殺賊(せつぞく)と言われたり、涅槃に入って迷いの世界(三界)に生まれない。 (a::(不)+ruh(生ずる))から不生(ふしょう)と言われたりする。arhatを語幹に持つअर्हत्फल(arhatphala)やअर्हत्त्व(arhattva)は阿羅漢果と漢訳され、英訳では arhatship が当てられている。


(16羅漢像)